米国のキューバ攻撃に対する抗議声明
昨年12月に中国で確認された新型コロナウイルスによる感染症は、瞬く間に世界に蔓延し、多くの人々の生命を奪い、人々の生活を根こそぎ破壊し続けています。コロナウイルスは、狡猾で狂暴な悪魔です。人間の体内に身を潜め、隙を伺い、突如として狂暴な姿を現します。しかも、コロナウイルスにとっては、国境や社会体制の相違は何の意味も持ちません。したがって、コロナウイルスと戦うためには、私たちは理性レベルを最高度に引き上げるとともに、国家や社会体制の相違を超えて力を結集しなければなりません。情報の共有、専門知識や経験の共有、国家間の交通規制、医療協力、医療機器や医薬品の相互提供、ワクチンの共同開発といった国際協調がなければ、桁違いの破壊力を持つコロナウイルスには太刀打ちできないということです。
にもかかわらず、トランプ政権はコロナウイルスの破壊力を軽視し、科学的な知見を排除し、しかも国際協調をことごとく拒否し続けています。根底には、自国第一主義が横たわっています。自国第一主義は、国境や社会体制の相違を前提にし、さらに自然環境などをめぐる国際協調を拒否する姿勢と表裏一体となっています。しかし、このような政治姿勢は、コロナウイルスを前にしては、もはや無力な孤立主義に過ぎません。