日本でのキューバ連帯の大義は皆さんのご支援によって大きく守られています

キューバ共和国英雄、ヘラルド・エルナンデス・ノルデロ様

アントニオ・カストロ・ソトデルバジェ博士、

ベネズエラ、ニカラグア、ボリビア各国大使閣下、

ご出席のキューバとの友好・連帯組織の皆様、

友人の皆様、

 

ほんの2か月前、キューバ共産党幹部、ホセ・ラモン・バラゲル氏は、その記念すべき訪日の機会に、私達皆を「連帯」という言葉の魔法の力について考えることに誘ってくれました。

 

今日私はこの挨拶を、在米反キューバ勢力の暴力行為からキューバを守るという唯一の罪のために、16年を超える長期の投獄生活を余儀なくされた5人のキューバ人反テロ英雄の1人、ヘラルド・エルナンデス・ノルデロさんに、今日の出席者全員に代わり、最も熱烈な歓迎を表明することから始めたいと思います。

 

ラモン・ラバニニョ、アントニオ・ゲレロとともに彼が釈放されてから4年後の今日、「5人」の栄光の歴史は皆さんを含めた世界の多くの連帯的友人の心の中に生き続けています。

彼らの揺ぎ無さと忠実さの英雄的な教訓は、私達に団結の大切さ、我々の指針が、我々自身の道がどこにあるか常に見つめることの大切さを思い起こさせてくれます。危険や挑戦がどんなものであろうと進むべき道がどこにあるのかを。

 

今日の会合にヘラルドが出席していること自体が、「5人」の問題に関し沈黙の壁を打ち破り、歪んだ報道を正すために皆さんが重要な貢献をしてくれたことにたいし、すべてのキューバ人が感じている深い感謝の気持ちを表しています。

 

今日はその偉大な闘いの中心となった方々も出席されています。米国最高裁判所に再審を要求して提出したアミカス・クーリエの12の文書の一つを作られた矢田部理弁護士、今日は奥様がお見えです。また、日本キューバ友好協会、ピースボート、その他の組織の会員の方々、さらに個人の方々も。皆さんが「5人のための5日間運動」や彼らの解放をめざして開催された国際的な対話集会などに何回も積極的参加されたことは、キューバ連帯の世界地図の上に日本の存在をはっきりと記すものでした。

 

友人の皆さん、

60年と言うと大きな空間に思えます。しかし、世界最強の大国に対して我が国の主権と自決権を守り抜く闘いを支援する日本の多くの友好、連帯の組織やグループが進めてくれた系統的で絶え間ない活動が意味するものを包括するには小さくも思えます。

 

キューバ人と日本人の友好の歴史は時の試練を経てきました。双方の連帯は輝かしいページを記してきました。あなた方一人一人が日常の活動と支援を通じて、多くの場合名も知られずに、「全ての苦しみにとって友情は確実な救済である」というホセ・マルティの言葉を現実にしてきました。

 

去る11月1日、国際社会は連続27回目、封鎖への反対決議を採択しました。今回はさらに強力な形となりました。それは、米国政府が封鎖反対のほぼ満場一致の支持を切り崩そうとして、修正案や訴訟行為を試みたものの、その一つ一つが問題にもされず敗北したからです。この封鎖は引き続き、キューバ経済発展と国民による全ての人権の完全な享受にとって、最も大きい障害となっています。

 

この歴史的成果はキューバだけの勝利ではなく、国際連帯の勝利、あなた方全ての、そして一人一人の勝利でもあります。アメリカ政府の世界的孤立と、対キューバ関係の前進を逆行させようとするアメリカの現政権の系統的な試みに対する国際社会の反対が、今一度証明されました。

 

封鎖の不当性を免れる国は世界に一つもありません。この場をお借りしてお礼申し上げたいと思いますが、福岡ヒルトンホテル事件に対する我々の告発が知られて以来、無数の励ましや、支援の声が寄せられています。それは、キューバ大使館が行った宿泊予約が同ホテルの米系支配人によって突然取り消された事件です。その理由は、対キューバ封鎖の法規に従って、世界中の同系ホテルでキューバ人にはサービスを提供できないからと言うことでした。

 

これは、一部の人達が信じさせようと意図しているような、封鎖はキューバとアメリカ二国間の問題ではなく、その域外適用は国際法を侵害し、他の国々の主権と法律を尊重しないことを示すもう一つの証拠です。

 

親愛なる仲間の皆さん、

 

「第5回全国キューバ友好の集い」はフィデル・カストロ没後2周年と時期が一致するため特別の意義があります。フィデルが不滅の世界に旅立って2年、その未来を見通す偉大な力と歴史感覚でもって、今でも私達に原則にはもて遊ぶことのできないものがあることを警告してくれています。

 

フィデルは私達にユートピアを守ることを教えてくれました。不可能を現実にするという崇高な思想を教えてくれました。我々の置かれた状況から全てが英雄的な創造でなければならないことを教えてくれ、彼自身がそれを体現しました。彼は私達に道を敷いてくれました。没後、銅像も胸像も記念碑もなく、彼の名前をつけた広場も道路もありません。まさに、ホセ・マルティの言葉「世界の全ての栄光はコーン1粒に収まる」を現実にしました。

 

フィデルはまた、革命を守るという大きな課題を私達に残して行きました。日々革命を守り、革命に寄り添う、そして革命の権威を失墜させ破壊させ、屈服させようとする攻撃と試みから革命を守り抜くという課題を。だから、彼を偲び、永久に彼の記憶を留めるための最良の方法は、常に彼の教えを守り、彼の抵抗と尊厳の模範を鋭敏に感じ取ることです。

 

彼の刻印のもと、キューバ革命はその闘いを自らの大儀を守ることだけに限ったことはありませんでした。革命キューバは、根本的に国際的次元にあったし、これからもあり続けます。どのような国際的な舞台でもその声を響かせる外交を行い、連帯とは余った物を与えるのではなく、持てる物を共有することという認識を常に持っています。

 

今日彼の遺産を思い起こす時、想起せざえるを得ないのは、我々が激動の時代を生きていることです。世界の政治経済システムはかつてない課題と危険に直面しています。米国の対外政策は、世界的にはますます一方的に、地域的にはますます侵略的になっています。新たな、そして多様な口実を使って干渉が増え、敵側だけでなく同盟者をも抑止するために力の行使とその脅しに訴えることが増えています。

 

新たなクーデターや体制転覆の戦略、外交上の嫌がらせ、他の国々に対する干渉主義的性格のイニシアチブを通じて、平和と国際的、地域的安定が脅かされています。

 

新たな深い挑戦が、アメリカ政府による優位主義、一国主義、そしてモンロー主義の復活から生まれています。、それに対し、キューバは引き続き、「ラテンアメリカ・カリブの平和地帯宣言」に盛り込まれた原則の遵守を堅持して行きます。私達は、一方的な強制措置、情報操作、脅迫、外部からの干渉に直面するベネズエラ・ボリバル共和国とニカラグア共和国との連帯を重ねて表明し続けます。

 

キューバは、例え困難な経済状況にあっても、市民が国の政治と社会に広く参加できることを証明しています。全国民への教育と医療の無料制度、誰ひとり見捨てない普遍的社会保障制度、機会の平等を目指す実質的な前進、あらゆる形態の差別の排除、子供と女性の権利の完全な行使、文化、スポーツへのアクセス、生命と平和への権利、正義と市民的安全、などです。

 

兄弟の皆さん、

 

日本でのキューバ連帯の大儀は皆さんのご支援によって大きく守られています。この集いはまた、チェ・ゲバラ生誕90周年を記念するものでもあります。この機会に私達の価値感と正しい大儀を守り抜く共通の決意を新たにしたいと思います。

 

今日、団結・統一がかつてなく強く意味するところは、闘い、危険、犠牲、目的、思想、概念、戦略を共有するということです。思想と行動の統一こそが、私達が可能だと信じ願って止まない、よりよい世界の建設を可能にしてくれるでしょう。 

最後の勝利の日まで!

 

ご清聴ありがとうございました。

 

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Solidaridad